カリブ海に浮かぶ島にある国ハイチ。
カリブ海の最貧国のひとつといわれている。以前はカジノがありカ
リブ海のリゾート地とも言われていたようである。しかし、現在はガイ
ドブックにも載っていないし情報が乏しくなっている。(外国のガイド
ブックにはあるようだ。)
この国へ行ってみたいと思ったのはもう5年以上前からである。
5年前に予定を立てた時は航空券も手に入れていた。しかし、この
時は急用が入って航空券をキャンセルした。
3年前に予定を立てたときにも航空券を手に入れていた。しかし、
この時に「ハイチ大地震」が起こり、ハイチは首都のポルトープラン
スを中心に壊滅的な災害を受けてしまったのである。
それでも数カ月がたったある日、となりのドミニカ共和国へ入国し
た。次の日に飛行機でハイチに入る予定であった。その午前中に
首都サントドミンゴをうろうろした時に目に入った某日本の施設。情
報をもらおうと中に入って聞いてみた。しかし、その時の答えは「行くべきでない。」であった。現地で働く方が言うので信憑性があると思った。
次に、近くにある「アメリカン航空」のオフィスが目に入った。中に入って航空券の変更ができるか聞いてみた。(こっちのチケットは無料航空券だったので、お金を払えば変更ができたからである。)しかし、ハイチからアメリカの便に代わるものがなかったので、やむを得なくサントドミンゴからマイアミまでの航空券を購入した。
しかたがなかったが、今回はやむを得ないと思った。
そして、2013年。
ポルトープランスの復興が進んでいるのと、北部の町カパイシャンへの飛行機がネットでとれることから、三度目の正直でチケットを取ったのである。
前回と同じく、アメリカン航空のチケットでハイチへ入る。
ハイチに着いたらそのままカパイシャンへ飛行機で飛ぶ予定である。
カパイシャンへ着いたら世界遺産である「シタデル」などを観光する予定である。
ポルトープランスへ戻った後は、飛行機の時間の調整もありポルトープランスで1泊する。
そして、次の日にアメリカン航空でハイチを出る予定である。
興味本位というつもりはない。では、なぜハイチへ行くのか?それは、そこにハイチがあるからである。
もちろん安全に気をつけ、自己責任のもと旅をしたいと思っている。
そして、自分の目で事実をみることができれば、このハイチの旅も終わりになるであろう。
2013年8月19日。
アメリカン航空マイアミ発ポルトープランス行きの飛行機に乗った。空港のチェックインは別のカウンターにあり、ハイチへ行く理由などを聞かれたが、特に厳しい制限を加えられることはなかった。
ハイチへの入国もそんなに難しくなかった。
カップハイチアンでは世界遺産である「シタデル」と「サン・スーシ城」を見に行くことができた。
ポルトープランスに戻り、そこで1泊して街中の様子を見ることもできた。復興はかなり進んでいるように感じた。
8月22日。
ハイチを離れる時が来た。
出国は特に問題はなかったが、セキュリティチェックが2回あった。そして飛行機は定刻にポルトープランス空港を出発した。
ハイチではいくつもの思い出ができた。
そして、人々の笑顔をたくさん見ることができた。
国連などの支援・援助などはまだまだ必要であるが、ハイチの明るい未来が見えたような感じがした。