日               食

 たくさんの旅を続ける中、日食を見ることができた。1回目は薄曇りであったが、ルーマニアのブカレストで皆既日食を見ることができた。観光客が多かったりホテルの値段が高かったりして不思議に思ったが、理由はそれであった。
 もう1回はネパールで部分日食を見ることができた。いずれも画像はいま一つであるが貴重な体験ができた。
 ルーマニアは、1998年の8月11日だったと思う。ブルガリアへ入った時に、遮光眼鏡をいろいろなところで売っていたのである。理由を聞くと「日食」があるとのことだった。しかし、ブルガリアでは部分日食だといっていた。
 ちなみに、日本では小学生のころに部分日食が見られる機会があったので、下敷き(当時の下敷きはシンプルなものだったので太陽を見ることができた)で見たものであった。また、仕事に就いても、わずかであるが太陽が欠けたのを見たことがあった。
 しかし、ルーマニアへ入国すると、「皆既日食」が見られるというので驚いた。しかも、ブカレストで見られると聞いた。その時の予定はブカレストを離れブラショフへ移動する予定だった。でも、ブラショフに行くと皆既日食が見られないため、前者のブカレスト滞在を選んだ。
 日食当日、大きな広場にはたくさんの人が集まっていた。僕もその人々にまざって太陽のかけるのを見続けた。うす雲が出てきて少し見づらくなったが太陽の明るさがそれに少し勝っていた。
 そして、皆既日食へが始まった。きれいなコロナが見え始め、周りも急に暗くなった。驚いたのは、周りのネオンがいっせいについたことであった。昔の人が日食を恐れたのはわかる気がした。
 日食の時間は3・4分くらいだったと思う。最後はダイヤモンドリングがしっかりとあらわれて、もとのかけた太陽に戻り、周りのネオンも消えた。
 これ以降は、皆既日食を見る機会はないし、あったとしても鹿児島県の薩南諸島や上海周辺だったし、今後はイースター島だといわれているので、皆既日食をお目にかかることはもうないと思う。
 テレビの画面で、拡大されたきれいな画像で楽しもうと思った。


   
ルーマニアの部分日食  ルーマニアの部分日食 
   
ルーマニアの部分日食  ルーマニアの部分日食 
   
ルーマニアの皆既日食  ルーマニアの皆既日食 
   
ルーマニアのダイヤモンドリング  ルーマニアのダイヤモンドリング 
   
ネパールの部分日食  ネパールの部分日食 
   
ネパールの部分日食  ネパールの部分日食